Ishikawa Counseling Support for Victim
ICSV
石川被害者相談室だより Vol.2
'99.9.30
巻頭言
当面の課題
代表理事 多田治夫
わが相談室が発足してから、早くも2年が経過した。最初の相談電話がかかるのを、ボランティア仲間とともに固唾を飲んで待っていた緊張の瞬間が、つい昨日のことのように思い出される。それから2年余り、相談室を整備し、相談活動を継続し、勉強会を重ね、全国ネットワークに加盟するなど、基本的な相談態勢をつくることに専念してきた。
ここまで来れたのは、ボランティア仲間の熱意によるところが大きかった。また、賛助会員の方々や犯罪被害救援基金からの財政的援助、さらに県警の力強い後ろ盾が、われわれの活動を強力にバックアップしてくださったお陰である。
この間に、被害者支援に関する世論は、大きく変化してきたように思う。相談室発足のころには、「被害者は忘れられた存在である」と声を大にして叫ばねばならなかった。現在では、被害者支援の必要性が一般市民のなかにかなり浸透してきている。このような世論の変化をもたらしたのは、多方面の努力によることは言うまでもないが、わが相談室の活動も微力ながら、その一翼を担ってきたように思う。
当相談室の課題は、終局的には一つである。被害者が、いつまでも「被害者」のままにとどまるのではなく、「サバイバー「(生存者)」として生き生きと生きてもらえるよう支援することである。しかし、われわれの前には、この終局目標に到達するまでに取り組まねばならない具体的課題が山積している。
当面の課題だけでも、いろいろあるが、なかでも私がとくに重要だと感じているのは、スタッフの問題である。相談室発足以来、新しいメンバーは補充されていない。経験と学習を重ねた仲間の結束が固いのはよいが、年々高齢化しつつある。私自身古希に近く、心身の衰えを痛いほど自覚させられている。
この活動の重要性を知る者ならば、組織を保持し発展させる態勢を考えざるをえない。第3年目は、こういった内部態勢の充実にメドをつけたいと願っている。ご意見とご協力をお願いする。