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このように、OB・OGとはやや立場が異なりますが、生活スタッフにとっても、子ともたちが抱える問題に対して対峙する経験を持つことは、個人的な成長の契機となっていると考えられます。

 

今回のキャンプでは、通常行っている話し合いのグループ(中高生と生活スタッフが行う話し合いの場、グループのメンバーや話し合いの時間を固定し、話題はグループの場における秘密として、自由な話し合いを行う)に加え、OB・OGのみのミーティングや、キャンプヘの参加が2回目のスタッフのみのミーティングなどを行い、同じような立場にあり、同じような経験を持つスタッフ同士が、キャンプの持つ意味やスタッフの持つ役割などについて意見を交換し合いました。このようなことを通し、キャンプを少しでも良いものにしたり、上で述べたようなスタッフの成長を助けることができたのではないかと考えています。

 

生活スタッフにとって、キャンプはこのような様々な意義を持つ場となっています。今後の課題としては、

 

・リーダーシップをとってゆく経験者から初参加者までが、うまくバランスをとりながら仕事を引き継ぎ、世代交代して行けるようなシステムの形成

・上記のような話し合いなどを通して、個人の成長とキャンプの改善を促すこと

 

などが挙げられます。このようなことのためにも,参加児数が減少しても、ある程度の数の生活スタッフが参加できることが必要になってくると思われます。また、キャンプの運営のためには、最低限、現在の数程度の生活スタッフが必要であると考えています。

生活スタッフの維持にかかる経済的な負担は小さくないと考えますが、以上のような現状を考え、引き続き生活スタッフの活動を理解・支援くださいますようお願いします。

 

11]東京わかまつ会小児糖尿病サマーキャンプ

平成11年8月2日〜8月5日 茨城県立児童センターこどもの城

 

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小学生は、キャンプに参加し、海水浴、ミニ運動会、キャンプファイヤーなどの行事そのものに参加することに意義(楽しみ)を見いだしている。

中学生・高校生以上になると、参加者同士が毎年再会できることが楽しいようで、学校の問題、対人関係の問題など相談しあったり、またキャンプで得たつながりを、キャンプ期間中に限らず、維持し連絡しあっている。

 

 

 

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