つぼみの会サマーキャンプ第?期生活スタッフについて:生活スタッフキャップ
今年、生活スタッフとして参加したのは25名(男8名女17名)です。25名中OB・OGは9名(OB5名OG4名)です。
スタッフの経験年数は以下のようになります。
9年目−1人 6年目−2人 4年目−1名 3年目−2名 2年目−10名 1年目−9名
また、スタッフの所属は次のようになります
心理・教育系短大・学部・大学院:11名 医・歯学部:4名
看護・医療技術短大:2名 薬学部:1名 その他の学部:3名 有職者:4名
生活スタッフは、キャンプ全体の日程計画の立案と、一般的な行事(登山・海水浴・運動会・キャンプファイアーなど)の実行のすべてにかかわります。このため,準備のためにキャンプ前に6回程度のミーティングを行う他、随時連絡を取り合いながら準備を進め、キャンプに臨みます。
生活スタッフにとって、キャンプの持つ意味は様々です。
OB・OGにとっては、参加児として参加していた時とは異なる立場からキャンプに参加し、参加児のための環境作りに積極的にかかわることになります。
このような「キャンプを作る」側への立場の変化は、単にキャンプに留まらず、OB・OGの精神面での自立や、年長者としての自覚の向上に役立っていると考えられます。
一方、参加児の側からみると、今まで同じ参加児としてキャンプに参加してきたOB・OGの存在は、精神的な支えや同じ病気を持つ身近な相談相手として、通常の生活スタッフでは果たせない意味を持っています。キャンプでは参加児とOB・OGが話をする時間も多く取れるため、参加児が生活上の問題やみずからの生き方を考えるに当たって、OB・OGとともに過ごすキャンプの意義は小さくないと考えられます。また、このような話し合いを通して、上で述べたようなOB・OGの意識の変化も出てきます。
OB・OG以外のスタッフにとっても、7泊8日の間、子どもたちとともに生活することは日常的な生活にはありません。個人的な感想ではありますが、基本的に自由な生活を送っている大学生時代に、子どもたちの生活に合わせて生活し、子どもたちのことを第一に考えて生活する経験はほとんとないといってよく、このようなことから、キャンプは人間としての大きな成長の場を与えてくれていると感じています。
また、将来教育・医療・薬事・福祉などの職業につく学生が多く生活スタッフとして参加していることから、スタッフが将来このような職業に就いた際、IDDMをはじめとした慢性疾患を持つ子ともたちの理解を持つためにも,生活スタッフとしての参加が重要であると考えられます。