(2) 平成11年度事業
表7は、活性化協議会の平成11年度事業計画を示したものである。
平成11年度の事業は、前年度に発足したワーキンググループ会議および観光ガイド・インストラクター協会の活動への依存を強めている。事業は、1]地域資源の発掘・整備、2]受け入れソフトづくり、3]地域内外への情報発信、4]地域外との交流事業、の4つで、前年度に比べて、事業の展開が目につく。
1]の地域資源の発掘・整備では、前年度の「山」から「川」へ移り、地域の新しい観光の基盤作りが試みられている。2]の「受け入れソフトづくり」、および3]の「情報発信」ともに1]の活動に依拠したものである。4]の「地域外との交流事業」は前年度の「交流促進事業」として行なわれた自然体験ツアーやイベント経験を踏まえて計画されたものである。
その概要を表8に示した。10年度には各々の企画のパンフやチラシが作られたが、11年度には、「九州ハイランドへ行こうよ!」と題するチラシに各町村のツアーやイベントを紹介し、参加を募る形式がとられた。
事業全体の特徴としては、各事業がソフト事業であることである。施設の設置等のハード事業は全くない。事業の実施に際しては、各町村の既存の施設等のハードが使用されている。