1. 地域の概要
3郡10町から成る雲南地域は、南を中国山脈の分水嶺につらなり、北は出雲平野につづく、典型的な中山間地域である。その総面積は、1,160km2、これは県全体の17.3%に当るが、そのうちの81.8%が山林であり、耕地は6.5%に過ぎない。町村ごとの概況は表1の如くである。おのずから圏域の主たる産業は農林業であるが、過疎化・高齢化が障害となって、就業者は減少の一途を辿っている。第一次産業の減少(平成7年で21.8%)に比し、第二次・第三次産業(それぞれ34.7%、43.5%)の増加が目立つのは、他の地域とも共通する傾向である。