《MD再生》
地方局と東京タワーの音の違いを実際同じ番組を再生し確認する。(番組はプロレス中継)
ローカル局の場合バランスや定位感がなってない場合が多い。
《MD再生》
GROOVEの曲を再生する。VOCALの声が変に聞こえるが、街の騒音の中では引き立って聞こえる。
《MD再生》
宇多田ヒカルの曲を再生する。以前のミュージックシーンと比べると忠実な声で録音されている。だいぶ状況が改善されてきた!
デジタル技術の発達により高レベルでの録音が可能になり、近年のCDの音はものすごく音のレベルが高めで録音されているものが溢れている。
【ミキシングについて】
ミキシングする立場に於いては、何を目標にコントロールするのか?
音の3要素(音量・音程・音色)、音楽の3要素(リズム・メロデイー・ハーモニー)、ミキシングバランスの3要素(音量・音質・ライブネス)が存在し、それを瞬時にコントロールしている。
音質は全体の音を仕上げる上でも、個々の音質を揃えることは重要である。
例えばバスドラムの音は固めに、べースの音がふにゃふにゃではトータルがまとまらない。
ライブネスとは音の広がり感や遠近感のことを指す。イメージが重要になってくる。
PAの場合はスピーカーから出ている音はもちろんのこと、そこから20〜30m離れていてもちゃんとした音になっていなければならない。その辺りにて音造りの違いがあり、録音とPAは両立しないといえる。
私は録音を頼まれた場合、頭分けにして別ミックスにてやっている。
舞台芸術におけるミキサーの役割
「ミキサーはもう一人のミュージシャン」と言う人もいるけれども、私は「ミキサーは芸術家ではない」という考え方に同調する。
芸術家というのは、ある目標に向かってまっしぐらに突き進んで行くが、それと同じではミキサーは勤まらないであろう。
出演者が何をやりたいのか伝えようとしているのか、観客がなにを求めているのか、なおかつ自分の感性を持ちながら、それらを同時に第三者として理解し、なおかつ前述の9つの要素をコントロールしながら双方向でインターフェースしていくのがミキサーの役割であろう。