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少し先になりますが、私が関わっています「世界劇場会議国際フォーラム2000」のご案内をさせて頂きたいと思います。世界劇場国際フォーラムというのは96年から続けておりますが、来年2月10、11日です。舞台技術セッションは2月10日に、場所は愛知県文化芸術劇場です。時間は6時間枠で考えていまして、前半3時間は日本のハイテクニックの劇場が新国立劇場でピリオドを向かえましたので、ハイテクニックの劇場の舞台機構がどのような変遷をしてきたのか、どう変わっていくかというパネルディスカッションをメインにします。コーディネーターは草加叔也さん、新国立劇場、青山劇場、愛知文化芸術劇場、世田谷パブリックシアターの4館で前半を行なう予定です。後半に関しましては、上野文化会館のリニューアルの報告、説明を受けます。どのような意思を持って、どのような形でリニューアルをしたのかという報告を受け、オープン参加で皆さんから、今後リニューアルはどのような必要があるのか、メーカー、建築家を含めてオープンな議論にしたいと思っています。是非ご参加ください。また、愛知芸術文化センター、愛知県舞台運営事業協同組合、愛知県文化振興事業団の三者で6年続けていますが、ハイテクニックの技術のセミナーを行なっています、愛知県舞台技術者セミナーといってますが、かなり高度の内容のものを愛知県芸術劇場を使って技術を学ぶということを行なっています。このセミナーも来年6月28、29日に予定しています。このセミナーも世界的レベルが何処にいっててという議論なり、学習をなさるにはいい機会だと思います。是非、ご参加頂きたいと思います。

長時間ありがとう御座いました。最初に申しましたが、私どもは原則的に現状復帰という、仕事をさせていただいて元通りに戻すというのが基本だろうと考えていますし、そのことを師匠から学んできました。そのことが若い人間を含めて大人数になりますと末端まで 届いていないという部分があるのでしょうが、愛知県で朝、仕事に掛かる前に朝礼をなさる劇場があります、9時オープンですが、9時になりまして会館の方、館のそれぞれの担当者、主催者、業者が全員そろって、お互い自己紹介をしながら挨拶するというシステムです。多分、私はこのホールしか知りませんので愛知県下では珍しいと思うんですが、そのことに関しては技術者の中では非常に不満が出ています。あんな面倒くさい事を、あんな儀礼的なことを、とかなり不平を聞くんですが、私はそうは思いません。とても良いことだと思います。例えば、今日、私はこのホールにはじめて来ましたが、この研修会の件で何度かホールの照明担当の氷見さんとは何度か電話をして打合わせ、お願いをしていますが、私共ホールに仕事に行きますと、普通私共は氷見さんを探します、照明の担当は何方ですか。照明の担当の方と打合わせをしまして、作業に掛かります。その段階で舞台の担当の方が何方かまったく分らない状態で一日舞台の仕事をします。音響の担当は何方か、そういう意味では、ちゃんとお互いが名乗っていくというシステムは非常にいいなあと思っていますが、古い技術者の中には面倒くさいことは全部嫌いですという方もおります。新しい関係を作るには非常にいい事だと思っています。

ドンドン、色々な意見を交流しながら、今後も色んな形で展開をして行きたいと思っています。長時間にわたってありがとう御座いました。

(2日目 9:00〜10:20終了⇒10:30から希望者を対象に研修継続)

 

 

 

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