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これが私の何年かの経験の中で、アルバイトの人が寸前で飛び上がる事がありました。それともう一点は延長コードの接点、コネクターの中の圧着端子の締めネジの緩みですが、年に一回くらいは接点の増し締めといいますか、ネジの締まり具合を確認してください。最近私共の会館でそのようなことがありして、NGということで、事前に分ったんですが、調べましたら1割から2割りぐらい緩んでいます、コードの使用は絶えず接続したり外したりしますから、保守点検を為さってみえると思いますが、そこまでみてくれる業者なら良いんですが、なかなか中までみてくれません。

過電流という状態で熱を持つということが多分にあります。そのような事がありましたのでお話させていただきました。

 

[児玉講師]

ありがとうございました。接点が緩んでいますと、必ず熱を持ちます。接地面を確実に固定する、接地させるという事が一番重要なことです。メンテナンスに関しては、だんだんされなくなっていると思いますが、レンズを年に一回でも磨く、洗う、それだけでも明るさは全く変わります。そのようなメンテナンスは何方かが纏められて、このような公立文化施設の方が纏めて、この様なメンテナンスが必要ですよ、というようなものがあるといいと思います。それから、綱元の扱いについて耳の痛いお話がありましたが、

綱元の話はこの短い時間では難しいのですが、どちらかと言いますと、機構、舞台の技術です、ですので本来、そちらの講師をお迎えして研修をして頂くのがいいのかなと思いますが、我々も、そうなんですが、綱元の事故は後を絶ちません。原則的に手引きの綱元はプロが扱うものだと、技術を習得した者が扱うべきだと思います。各地でボランティアスタッフが色々活躍されていますが、ボランティアスタッフに講演する時、綱元は絶対触ってはいけないと、綱元は熟練した技術を持ったプロが扱うと、綱元の技術に関しては多分色々な方によって言い方が変わります。大道具の技術は非常に難しくて、美術バトンを降ろしてきます、我々も皆さんも安全管理をする為にゆれを止めます、ゆれを止めて静止状態で飛ばすというのが基本ですが、熟練した大道具というのはせっている場合は逆にバトンを揺らします、揺らしておいてそのゆれを利用してクリアーします。このような伝統的な技術と一般的な安全管理という技術がなかなか合致しなくて難しいと思います。

本当に一般的な安全管理という話でいきますと、綱元に関してはちゃんと何方か良い講師に依頼して研修を受けられたらいいと思いますし、日本に伝統的技術という意味での綱元の技術というのも確実に残っていますので、そのようなお話も伺われたらいいと思います。この劇場の綱元は2階にあります、これは大変燥作し難いですよね、声も聞こえ難いですから大きな声で指示してくださいと言われてますが、舞台の見えない所で、視界のとれない所にあります。

 

 

 

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