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ひとつは操作性の問題、信頼性の問題があります、向こう側のメンテナンスの対応という問題がありますが、多分新しい世紀になりますとこの数年で外国の製品が公立文化施設にも入ってくるのではないかなと、そんな時代が来るであろうと。日本の主要なメーカーも安穏としている時代ではないだろうと思っています。

何故、あのノートパソコンでこの調光器が動いているかという事ですが、皆さんがたのホール何処ででも、調光器が動くというものではありません。調光信号の話ですが、多分まだ皆さん方のホールの調光信号、調光卓と調光器と結んでいるの信号はアナログ信号が主流でないかと思います。ここ数年デジタル信号がかなり入ってきました。ですから、新しいホールはデジタル信号で制御されていると思います。そのデジタル信号の内、今、非常に国際的に使われているのがDMX512といデジタル信号が使われています。このホールはDMX512で制御されていますのでそこから分けて、DMXのケーブルで制御しています。ですからDMX512で制御している、若しくはDMX512の回線があるホールに関してのみ、この調光ソフトは動かすことが出来ます。今日本の中ではJATETTでLの3010という調光信号に移行しようとしています。Lの3010の方がはるかに機能的には沢山持っているんですが、国際性がまだありません。要は、DMX512というのは、512チャンネルを制御出来ますよという信号です、512チャンネル以上を制御したい場合には、DMX512を2回線、3回線引っ張る事によって無数の調光器を制御する事が出来ます。ですからDMX512の制御ケーブルで動いてない限りこのソフトは動きません。

改修するときにデジタル信号を入れておくという必要は絶対ありますのでDMX512、若しくは、L3010、両方配備するホールもあります、東京文化会館は両方配備しています。ぜひ、検討をして頂きたいと思います。

今までの所まででご質問などございましたらご発言ください。

 

[尾張旭市文化会館 谷口館長]

この研究会も私は18年程出席させて頂いてますが、その中で、このような研究会で講義を受けるということは過去少なかったです。基本的には今回は参考になっただろうなと、という感じを持ちます。昨日、危険防止という事で講義を受けましたが、その中で私が一番問題、事故に繋がるなという事で忘れてみえるなと思う事が二点程ございました。その一つは、サスペンションですが、外部の業者が入ってきてスポットを外しましてパーライト等と吊り替えます、その時バランスが崩れるということがあります。そのバランスが崩れるという事は一番最大の危険度が高いという事なんです。慣れた方がそのバランスを取るという形でセットしていただけるのなら大丈夫なんですが、往々にして新人の方だとか、綱元を扱ったことのない方が行ないますと大事故に繋がると、バランスが崩れますので人間の力、重さ、50kg、100kg等の重さを手で応えきれるかというと、とても出来ません、まず飛び上がっていってしまって、どこかに頭を打ってオシマイというような状態になろうかと思います。

 

 

 

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