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では、デモストレーションを行ないます、アッパーホリゾントとローホリゾントの変化とは関係なく3サスペンションに仕込まれたスポットをホリゾントの変化と関係なく点いたり消えたりさせます。最初のgoボタンを1回押すだけで後はフォローしています。明かりは全部連続して行きます。それと、カーブ特性を全チャンネル、全キューで指定できます。調光のカーブを普通はクロスで選ぶか、一つのパターンを選ぶという事ですが、どのキューでも選ぶことが出来ます。キュー1のカーブ特性はこうしますというようにも選べますし、それぞれのチャンネルのカーブ特性を別個に設定することも出来ます。

Q0―暗転状態 Q1(5秒)LH up Q3(10秒)UH up この間サスペンションスポットはかつてにon、offを繰り返しました。

これまでの変化の中で、最初にgoボタンを1回押しただけで、後は、時間軸も含めて中でコントロールされています。そういった場合、今までの調光器ではこのような変化は出来ません。何かの光がゆっくり変わっていく時に、勝手に別の光が入ってくるという事は出来ません、マニュアルでやるしかなかったのですが、ムーブの概念ですから出来ます。微妙に細かい変化を与える事によって、先ほどお見せしましたオートトランス時代のテクニックというのも生かすことが出来ます。微妙にローホリを先行させる、ローホリを遅らせるという事も設定できます。

今から失言をします。議事録から削除してください。私は幾つかのメーカーさんと付き合いがありますので、メーカーさんの悪口を言ってもいいと思うんですが、実はこのソフト、定価で日本円で10万円です。海外製品の場合大体半値ぐらいで入ってきますので、たぶん皆さんがお求めになると5〜6万円位で入ってきます。後、サブマスター用の専用フェーダーとインターフェイスを持っています。そんな時代になってしまっているという事なんです。大体、皆さん方のホールの持っている調光卓は数千万だろうと、少し簡易のものでしたら1千万をきるレベルもあるでしょうし、この中には億の調光卓を持っておられるホールもあります。実は日本のメーカーは公立文化施設の皆さんのニーズを受けながら、世界的なレベルで競争を受けていません。世界的なレベルで競争して来たならば、絶対もっと速くムーブが入っていたはずですが、そうでない情況の中で、技術革新をしています。ですから非常に高いです。オブセッションという、今、ブロウドウエィを席巻している卓がありますが、500万円位です。今までの調光卓はイギリス系だったんですがETCというソースフォーを作っている会社は、アメリカのガレージメーカーです。

十数年前は社員3人位でガレージで器具を開発レたメーカーがいっきにETCのソースフォーを作ってから世界を席巻しています。自国から生まれたメーカーということでこの数年でブロウドウエーの調光器は全部ETCの調光器に変わったと言われています。そこの最高機種のオプセプションで500万位、いろんなオプションを付けても1千万強です。これははるかに皆さんのお持ちの卓と概念も機構も操作性も違います。そんな中で、日本の調光システムが発展してきていますが、多分過渡期になるだろうと思います。色々の所でお話してきまして伺うんですが、なかなか、今までみたいな予算のつき方が出来ないだろうと。つまりメンテナンスなり、改修する場合に今までのような予算がつかないだろうと、かなり削減しながら、リフォームせざるを得ない、そういった場合、いつまでも日本のメーカーが優位という情況はなくなってくるんではなかろうか。

 

 

 

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