あきらかに安定性に欠けます。基本的には、このアウトリガーを外に出しまして、左右への転倒を防ぐことが出来るという仕組みになっています。ですから必ずなるべく長くアウトリガーを伸ばして接地面に近づけて横への転倒を防ぐ事が必要です。移動は必ず前後への方向が原則です。左右の移動には非常に弱い構造になっています。どうしても横への移動が必要な場合には、どちらか一方を固定して、片側のみを移動します、そして反対側を移動する為に先に移動した方を固定します。テレスコープの側面の長い面の平行の横移動は一番危険ですから、決してしないようにして下さい。テレスコープの事故はよく聞きます。テレスコープが転倒した、乗っていた作業員が一緒に墜落した。ある事例で、テレスコープの上でオペレーターが待機していた、作業が少しストップしてしまい、かごの上で腰をかけて待っていた。油断もあってか、そのまま何かのキッカケで落ちてしまった。大変運がよく下半身から落ちたので命には別状なく、下半身の複雑骨折をしまして、全治4ヶ月の入院で済みました。割りと色々の事故がおき易い、愛知の場合、ブリッジからの転落です。高所から身を乗り出してのスポットのフォーカシングの最中に転落をしましたので、反省から安全帯を使用すると言う方向に変わってきました、その際の、労働基準局は色々の調査がありまして、基本的には、工事現場では2メートル以上の高所作業に関しては、安全帯、安全帽が法律で義務付けられています。2メートルの高所作業ですから9尺の脚立の上でも2メートル以上の高所作業になってくるわけですから、その場合でも安全帯、安全帽を着用しなさいという事が法的に義務付けられています。ただ劇場をどのような「場」と位置付けるか、という事の結論が出ていません。それと同じ状況に、劇場の中が当てはまるかどうかという事に、現在結論が出ていないと聞いています。後は自主規制といいますか、我々は自分達の身を守るという為に安全帯、安全帽の着用は私達の会社、愛知県の業者はかなり気を付けて行っています。これは私の会社で現在使用しているJIS規格に合っているヘルメットです、JIS規格でチェックされていますのでかなり強固ですし、これを長時間着用していますと蒸れます、暑いです。それから慣れないと自分の視線が普段よりはるかに妨げられますので逆にそれによって物にぶっかるという例がありますが、私共では基本的に高所作業をする場合は、このヘルメットの着用をしています。蒸れる、視界が悪いという点で、これはJIS規格に適っていません。が、何かの落下物から身を守ることが出来るであろうという事で、平地作業、サスペンションを降ろして吊り込みをする場合等で使用しています。私はデザイナーという立場ですので、高所作業をする事はありませんので、一日中このヘルメットを被っています。上からの落下物を単純に防ぐと事が出来るという事です。
私が上からこのヘルメットを被って墜落したら私の身を守ることは出来ないと思います。幾つか、JIS規格に合わなくても登山型の外国製品が非常に簡単なものが、沢山出ています、それを使用する場合もあります。かなり愛知県、名古屋市の劇場の場合、劇場でヘルメットを置いていただいているホールが多くなってきています。