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ホリゾント幕の材質、距離にもよります。多分、今十分な距離が取れていませんので、むらになって混ざっています。これが条件が良くなったり、材質がグリーンがかったキャンパス地のホリゾント幕ですので、奇麗には混ざっていません。後は、フィルターの劣化とか、色々な条件があると思いますが。もう一度ブルーにして下さい。いかに加法混色か、ドンドン明るくなっていくということを見て下さい。グリーンを足して下さい。レッドを足して下さい。基本的に明るくなっていきます。これが色、光の三原色の特徴です。

この三つの原色があれば、ほぼ無限大に我々が感覚する色彩を混ぜ合わせることが出来ます。もう一度ブルーにします、グリーンを60%上げて下さい、少し淡いライトブルーグリーンができてきました。グリーンを一杯にしましょう。グリーンが勝ってきて、澄んだブルーグリーンになってきます。では、レッドを100%で、グリーンを60%下さい、オレンジが出てきました。これにブルーを一杯下さい。ピンクになりました。少しグリーンを落としましょう。少しきついピンクになりました。グリーンを無くしましよう、少しきついパープルになります。赤を50まで落としましょう。はい、このホールは、実は4色配線の4色目は黄色が入っています。今ほとんどのホールが4色配線でして、40番イエローが入っているホールがほとんどです。 グリーンをフルゲイジで赤を60%下さい。普通、我々3色配線で、イエローを作る場合、このような割合で作ります。もう少し赤を上げましょう、これが黄色に近いと思いますが、なかなか黄色は良く出来ません。どこのホールに行ってもブルー、グリーン、レッドで黄色が上手くいきません。ですので、大体4色配線のホールでイエローを入れて、単色で使う使われ方がされています。

光はそれだけでは見えない。光りは何かを見せるという役目をするということです。我々も照明のデザインの仕事をしています。皆さん方もホールを運営しながら、様々な内容の事業に対して照明を管理する中で、我々は何を見せるかという仕事だろうと、位置付けています。何をどう見せるのか?という仕事だろうと位置付けています。

実は、電気照明の歴史はエジソンが電気の発明をしたのは19世紀の後半ですから、まだ100年少々です。明治の後半、東京の新富座というのが演劇改良運動の末に、初めて出来た劇場の中で舞台照明を使った、それは当然簡易な照明機構だったと思います。

初めて使ったのが明治の後半になる訳です。劇場の歴史で一番古いのは、ギリシャ帝国にありまして、野外劇場がまだ遺跡として残っていますが、紀元前6世紀と言われています。その後、ローマの野外劇場が紀元前4世紀と言われています。で、それ以降、世界の劇場の歴史と言うのはかなり長い間、無かったんです。劇場と言う機構が無かった。ローマの帝国が滅亡した後、劇場は16世紀の後半まで世界の何処にも作られていません。劇場が無い時何処で、パフォーマンスは行われていたのか、というと広場とか教会の中だったり、教会の前の広場だったり、と言うような場所で演じ続けられていたのです。

日本でも芝居と言う言葉がありますが、これは能の少し前ですが、何かを演ずるのが芝の上で行なわれたので芝居と言う言葉が残っています。日本でもずっと野外でした。日本でも劇場が出てくる歴史というのが16世紀の後半です。江戸の中期に歌舞伎の劇場が出来てきます。非常に長い歴史の中で電気照明はほんの僅かな歴史でしかありません。

 

 

 

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