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○深澤

それぞれパネラーのみなさん方から一回目のお話しを伺いました。ここで会場の皆さん方のお話しも伺いたいんですけれども、いま二つほど大きな問題提起がありましたので、それについてまずパネラーの皆さん方のお話しをそれぞれ伺いたいと思います。

今、平田さんから、文化政策というのが一つあって、それぞれの地域、自治体においてその視点で、文化ホールだけじゃありませんけれども、いろんな施設の運営とか事業展開が行われるということが、とても大切ではないかという指摘がありました。アンケートの中でも、館のポリシーというようなものが必要ではないかと、そういうことを館長さんに考えてもらいたいということのご意見も出ておりまして、この点について、太田さんどうですか。現場のいろんな自治体をいろいろ事業の立ち上げにとか、ホールの立ち上げのときにご指導いただいているのですけど、そのへんについて、何かお話を伺いたいと思います。

○太田

何ヵ所か手伝わせていただいて、やっぱり、地域の方はやっぱりちょっと消極的なところがあって、いろいろありますけど、そこで、例えば、一つのものをやる時、オーディションをしましょう。オーディションしてもぜんぜん来ない、というようにいわれる。いやそうではなくてやってみましょう。一度やってみたらたくさんの子どもたちが来てくれるみたいな、もう少し積極的にやってきたほうがおもしろいかな。平田さんが言われたことなのですけれども、技術のこともそうなんですけれども、ちょっと思っているのはアートマネージャーや何かが、その街にいたほうが、良い、そういうことが当然なんですけれども、これからちょっと話しをしますと、今は劇場でもパソコンとらインターネット、ものすごく我々が感じているよりももっとすごい動きをしてます。それに対して、劇場運営の人たちはそれに対応するだけの力なり、なんなり持っていなければいけない。選ぶ力を持っていなければいけない。たまたま今日の道新の卓上四季の中で現代学生100人というのが出てましたけれども。メールで文字を送るよりも、本当の言葉を伝えたい、みたいなふうに載っていましたけれども。そういうことが必要なのが、我々の現場なのだ、という理事長の質問とはちょっと違いますが。そこを踏まえた劇場の運営の仕方というのを頭にいれておかなければいけないと思います。

○深澤

それともう一つは、今、太田さんのお話しの中にもありました、アートマネージャーの問題なのですが、資格問題については、先程大野さんからのお話しのように、技術レベルでは照明家協会と音響家協会さんが、1級、2級、あるいは3級という、いわゆる業界団体の資格認定システムをとっているわけです。先程だいぶご謙遜のお話しでしたが、そんなことは決してありませんで、私ども経営するサイドでも、高く評価をしている、頭に入らなくちゃいけない資格なのです。こういった技術レベルも含めたトータルしたアートマネージャー。

ホールをどのように運営をしていくか、それは先程提言のあったポリシー、文化政策の実現の場ということにもなりますが、そのようなことを頭に入れてユーザーの皆様方やお客様とご相談をしながらそれを形づくっていくのがアートマネージャー。

 

 

 

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