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それから人材の養成ということで、研修のあり方というものがあるのですが、とりあえず資格制度のお話だけ、僕の方からさせていただきたいと思うのですが、私どもでは、日本照明家協会では、一応照明家協会認定の技術講座をやりまして、その後に試験をやって1級・2級という2種類の資格を持っております。

それから、音楽家協会でも後からお話が出るかも知れませんけれども、コーチ資格1級と2級と3級まで、3種類の資格を持っており、資格の試験をやってらっしゃいます。ただ、残念な事にこれが公的に認知されているかと言うと、決してそうじゃないです。単に社団法人日本照明家協会が認めているだけでありまして、これを音響家協会さんもそうなんですけれども、音響家協会が認めているだけでありまして、それがないから仕事ができないというわけでもないし、あったから給料が上がる会社もあります、もちろん。会社のシステムによっては、僕らの商売でも資格持つと資格給として何円くれるという会社もあります。そうでもしないと、誰でも若い子資格取らないからと言うような考え方に取っている部分もあるのですけれども、私どもの照明家協会としては、極力そういうものを法的に認知していただいて、少なくても公立館は誰か一人、そういう資格者を置くべきだという文部省のおふれや文化庁のおふれを出さしていただくように一生懸命いろいろ協会の本部のほうで動いてはいるのですが、なかなか地方の各種の事情とかありまして、それがいっぺんにポンとなっちゃいますと、劇場運営たちいかなくなるという場面がすごく多くなると思うので、委託に入っている会社でも、ぜんぜん資格持っていないで委託やっている会社というのが実際あるわけですから、照明家協会に誰も入っていないという会社もあるみたいなので、そういうことになると、とっても困るのでちょっと立ちいかないということもあるので、まだそこまで入ってはいないのですけども、我々としては出来るかぎり公的な資格として、認知してもらえるようなシステムづくりを今一生懸命やっているところです。とりあえずそんなところで、また何かありましたらお願いいたしたいです。

○深澤

最低水準の一つの話として、自分の劇場をよく掌握するという話がありましたが、アンケートの中でも専門用語でたいへん頭を悩ませているという答がいくつかございました。それでは平田さんよろしくお願いします。

○平田(北海道演劇財団事務局長)

平田です。僕は直接ホールの技術とかに関わっている者ではありませんが、演劇の公演等でお世話になっております。僕の立場から希望することを二つお話させていただきたいと思います。

5年前、10年前はこういう場ですと、例えば演劇の公演が9時くらいに終わると、その後搬出とかがありまして、その時ちゃんと時間オーバーして使わせてくれとか、何でそういうことができないんだというようなことが、よく話されたと思うわけですが、今はそんなこともないです。いたずらに長く使うというのはもちろん駄目なのですけれど、必要なことは、今やできるようになってますし、そういうトラブルはほとんど無くなっていると思うのです。では今、何を僕らは望むのかを考えていました。

 

 

 

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