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また、人事異動という、結果的には我々としては逃げられないものなのですけれども。変わったにしても、マニュアルによって同じようなことで常にお客さんに、平均に対応していく。それは、もうプロであろうがアマであろうが、舞台としてはそういう対応が必要ではないかと思います。

どこまでお客さんが理解して、納得して公演できるか。というところまでの対応をしてあげるべきではないかと思います。

中には、つっけんどんに「それはできません」「それは無理ですよ」というのもあるでしょうけれども、やはりきちんと理由を説明した方がよろしいのではないかと思います。

会館には、いろいろなイベント業者が来ますが、そういう方たちには、やはりそれなりのマナーというか、舞台のルールというのを、熟知していますから。それを、アマチュアの方と同じような対応でやると、またそれも失礼です。その辺の振り分けも、やはり自分なりに考える必要があるのではないかと思います。

それでお客さんとして、迎えた住民の方々に対しては、あとは本番ということになります。本番なりますと、舞台上というのは、皆さんご承知のように危険なところです。

とは言っても、実際のところは、お客さんとしては、想像を発表する場所という、非常に相反するものなのですけれども。危険とまた表現を発表する場所となると、あれもやりたい、これもやりたいというのがあります。それは、先程言ったように、舞台の構造とか、性能とかです。あとはホリ幕の色調とか、当館には迫りがありますが、そういうスピードとかの動きを測って、前もって資料として置いてそれを説明する。

舞台というのは、何が起きるか分かりません。昨日も皆さんの講習会で、ちょっとありましたね。音がちょっとでないという。ああいうことも起きます。でも、そこは会館に、いる人たちは、その機器関係にある程度、日常点検するとか、操作に慣れていますが、毎日来るお客さんは、始めてですので、それについては、やはりこちらもそういう気分で、朝の仕込みについては、それなりの最初からの仕込みテストをやってください。

昨日やったものと、今回は同じだからとか、そうではなくて、やはりその日はその日で終わって、またその次の日とか。それを事務的に線を引いて全部片づけるわけでなくて、気持ちの上での片づけをして、新たな気持ちで、また対応する、というふうな気持ちで行った方がよいと思います。

先程言った、申し込みの時間がどうのこうのと言いましたけれども、本番が終わった段階で、お客さんが帰ります。時間がないから早く帰れとか、そういうことは言わないと思いますけれども。気持ちの中のどこかには、あると思います。

ただ、お客さんにも言えることなのですが、やはり終わった後のちょっとした舞台での感動というのですか。それは成功した場合、我々もそうですけれども、終わってからホッとするのと、ジーンと来るのと、いろいろあります。多少なりとも、そういう時間をとるようなプログラムをつくってもらいたい。もしくは、その位の「間」をもって、撤去に入ってもらいたいということなのです。

一連の流れで言いましたけどれも、これから討論でいろいろなことをお話したいと思います。一応私の報告を終わります。

 

 

 

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