欧米では、行政が劇場を造って大学がそれを管理する。
プロデュース、アートマネージメントを学び、プロになって行く。
だんだん日本もそう言ったシステムを取り入れ、実行していく事になると楽しくなる。深澤会長のテーマに対しての答えになっていなくてすいません。話しをそこにもどそうとしたのですが。
○深澤
今、太田さんから、子どもさんたちに、例えば音響機械を触ってもらうというお話がありましたけれども、これに関連して皆さんから、昨日いただいたアンケートの一部を申し上げます。
調光卓操作の調査では、職員や業者のみしか使わせませんというのが12館、条件によっては、一般の利用の方にも使わせますというのが9館、それから制限していないのが1館。
音響卓操作の調査では、職員や業者のみしか使わせませんというのが12館、それ以外は条件により使わせてますというのが11館でした。
それでは、平田さんお見えになりましたので、ご紹介いたします。
平田修二さんは、先程もちょっと触れましたが、北海道演劇財団の事務局長をされておられます。演劇の公演あるいはワークショップ等々のコーディネイトをされており、又オピニオンリーダーとしてもご活躍されております。
今日は、そういうお立場で、実際ホールをお使いになるプロデューサーなりアーチストのお立場で、いろいろな幸口のお話があるかもしれません、よろしくお願いいたします。
それでは、山形さんお願いいたします。
○山形(日本音響家協会北海道支部長)
山形です。おはようございます。
パネラーとなっておりますが、地域における舞台技術者が利用者からどう望まれているか、ということは、皆様と同様私も同じような立場が本業であります。
我々勤めております公立館は、地域の方々の財産を預かっていると、よく言われています。その中で、ホールという部分で我々業務しますと、どうしても利用者から理解されない部分が結構あります。それは、華やかな舞台を、お客様が来て観て帰るだけですから。裏の部分は、理解されません。
利用者が、まず会館に来た場合には、これはあくまでも、アマチュアの方々を対象にしていますけれども。予算がありません。それから、ホールという形態も知りません。構造も知りません。どうやって進めていいかも分からない。
そういう状態で、何かを発表したいというわけで、会館に来るわけです。そのような時に、やはり一番問題になるのは受付です。受付において、きちんとしたアドバイスができるかどうか、ということがまず第一ではないかと思います。
まず借りる時間とか、予算。それがもう一番ネックになります。やはりこちらとしては、本来であれば、多く使って、予算面も、備品も多く使ってもらえれば、会館としては嬉しいことですけれども。また来年も来てもらう、という気持ちで、やはり対応する必要があるわけです。何時から何時まで、こういう状態ですよとか、仕込みがあって、本番があって、終了後、支払いがありますよということを、こと細かく説明しなければなりません。それは毎日、毎日というよりも一日に何回も何回も同じことの繰り返しです。でも、我々としては、同じことですけれども、利用者としては初めてなのです。その気持ちは、やはり頭のどこかに置かないと、ちょっと説明に漏れがありますと、後からのトラブルになります。