表2-3-1 移動元からみた転居理由、母親の現在の就業状態、および転居前における6歳未満の子供の有無のパーセント分布:O〜12歳の子供を持つ女性移動者、1999年
(注) 1. 転居理由については、2つまでの複数回答が可能。
2. 「就業」とは収入のある仕事をしている者であり、「非就業」とはそのような仕事をしていないものである。
したがって、就業していても収入のないものは「非就業」に含まれている。
第4節 多変量解析のための変数の定義とモデル
次に本章では、子育て世代の女性移動者の移動タイプ要因を、「多項ロジットモデル」と呼ばれる多変量解析モデルを使って分析したい。しかし、その前にまず、分析に使われる変数について説明する必要がある。分析の被説明変数(つまり対象)となるのは、学齢および就学前児童をもつ母親で平成10年4月1日から平成11年3月31日に江戸川区内および同区へ移動した者の、移動タイプである。この分析では、前節でみた移動元区分別の移動の属性や特徴、および区分別サンプル数を考慮して、(1)江戸川区内移動者、(2)江戸川区以外の東京都および埼玉・千葉・神奈川からの移動者、(3)東京・埼玉・千葉・神奈川以外の道府県からの移動者の3グループにまとめ、それらをそれぞれ、「区内移動者」、「近距離移動者」、「遠距離移動者」と呼ぶこととする。