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それはなぜかというと、一番優秀な人は、大蔵省に行きますが、その次ぐらいの人が軍人になるのです。やはり優秀なんです。全くエリートです。われわれが話していて、本当にちゃんといろいろな分野に楽しく話せる人です。エリート中のエリートです。ですから、クリーンかどうかというと、比較的クリーンということは断言できます。それで、例えば何をもってコラプトしているかの定義にもよるけれど、例えば、潜水艦を買ってそのリベートで軍部に金が入っているとか、噂は若干あると思います。

でも、ナワズ・シャリフとか、ベナジールと比べれば、微々たるもので、軍人でものすごく金をもうけた人は見たことないですから。だからそういう意味ではクリーンです。リベートを軍部がもらったとか、麻薬で若干関係しているんじゃないかという疑惑は、巷間伝えられることはあるけれども、ナワズ・シャリフのように自分のポケットに入っていることは絶対ないと断言できる。だから比較的クリーンであるということは、間違いない。それからクリーンだけでなく、非常に幅広い視野ももっている。勉強も非常にやっている。軍人に経済はわからないという人もいるが、そうではない。これは軍政時代に公社がたくさんありまして、いろいろな公社のトップに軍人が全部収まっているわけですから、マネジメントを勉強したんです。ハイデルさんも非常に経済に詳しい。

私はハイデルさんといろいろな意見交換をしましたが、全く同感できる話です。正直に話せば、お互いに信条を吐露して話し合えば、全く同感です。われわれ日本人と話して、全くみんなと意見は変わらないのです。ただ組織だから、公にはしないけれど、そのときからナワズ・シャリフより私は何十倍税金を納めていますと言っていた。そのころからナワズ・シャリフに批判的だった。

小田 ハイデルさんって、今内務大臣ですね。

A ええ、内務大臣です。

小田 ちょうどいい。

A そのほかに女性の大臣がいるんですよ。あの人とも非常に私は親しくしている。

小田 NGO関係の方ですか。

A 厚生大臣の方です。それから、ヤコブ前中央銀行総裁もです。カラチに中央銀行があるでしょう。彼と私はしょっちゅう会っていたんですが、その人は今、NSCのメンバーなんです。

 

 

 

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