その中で興味ある人が調べて横のネットワークをつくらない限り、こういうのはまず対処できないんですよね。基本的に我々は勉強不足だと言われれば、そのとおりだとしか言いようがないですが。
C でも、それは半分、朝日新聞に対して期待するところがあって、これだけ大きな日本の方向を考えるんだとしたら、プロジェクトとか組んで、これを分析して、というぐらいにしているかなというのが素朴な疑問でしてね。
A 全然そういうのは、ほとんどやってないんですよ、新聞社というのは。僕は新聞社を代表しているわけじゃないから、別に弁護するつもりはないけれど、それは全体の情報の一つとして考えるしかないでしょうね。
E あえてメディアの側から言わせていただければ、審議の経過の取材というのは大変だったんですよ。委員の一人一人に記者をはりつけて、終わったあとみんな追っかけて。だから、数時間後には、田中さんが「こう言ったそうだね」と話がいくっていうのはそういうことなんです。実は、そういう取材の積み重ねで日々の報道はしてきたんです。
C もちろん、だれがどうしたこうしたというよりも、これなんかはすごく優先の課題として分析するというのはあってもいいんじゃないかなと。すみません、新聞批判になってしまうけど。でも、やっぱり一般の人は、私なんかはたまたまこういうところに来れて聞けるけれども、一般の人はほとんどこういうのは新聞を通して理解してるわけですから、私なんかは、新聞社として優先として、1社でもいいんですよ。1社でもプロジェクトを組んで、これは日本の21世紀の大きな方向、もしかしたら左右するかもしれない。だから、プロジェクトを組んでやってみようというぐらいに、どこかがやっているかなと思ったんですけど。
A よそがやっているかもわからない。僕はわかりませんよ。少なくとも僕の回りにはそういうことはなかったんだけれども、ほかのところは知らないし。
C でも、朝日がされないと。
A いや、朝日は中にいるとそれほど大した新聞だと思わないんだけれども。
C でも、それでかなりの新聞…。
A 例えば本当にだれも読んでいないかわからないんですよ。それはどこかの人が読んでいるかもわからないし。