3. 質疑応答
司会 岸田さん、どうもありがとうございました。
それでは、質疑の時間に入ります。どなたか質問等ございましたら。
A 岸田さんに2点お伺いしたいのですが、まず、非常にテクニカルな問題ですけれども、ロシアと中国の国境線問題がこの前解決しました。それにまつわる経済的、政治的な動きというものを説明していただきたい。要するに、バックグラウンド、背景を。それと、日ロとの比較などでお話ししてもらいたいのが1点。
それから、やはり日ロとなると気にかかるのは、北朝鮮の問題とか、ロシアの政局が不安定になるならざるにかかわらず、ロシアというのは売るものがないから軍備、武器を売っているという傾向というのはずっと続いているわけですけれども、ロシアの政局が混乱すると、これは野放し状態になってしまう。これはアメリカでも非常にそれを恐れています。特に核関連の技術、それの拡散を恐れている人が結構いまして、代表的な人は、昔レーガン政権のときの国務次官補をやっていたリチャード・マクファーレンとか、そこの人たちは、核の廃棄、要するに核弾頭の処理というのも遅々として進んでいないので、それをアメリカや日本の力を借りてやったらどうかということをしきりに主張していて、フェドドミニ氏がそれに対して、微々たるお金、500万ドル程度ですけれども、それについて調査費を与えたというような動きもあります。ですから、共和党を中心としてロシアの、特に核の拡散、軍備・武器の拡散については異常に神経をとがらせています。
それが一つあるのは、つまり、日本絡みでいうと、北朝鮮に対するロシアの武器供与、技術供与というのは非常に恐いというのが認識されなければいけないのですが、これが具体的に進行していることは確かです。その情報をどこからとったらいいのか。要するに、今回のアメリカの下院の対中に対するスパイ疑惑ではないですけれども、そういうロシアから北朝鮮に対する武器の動きとか、技術の動きというのは、最近個人的にリサーチして書かれた本が出ましたけれども、先ほどお伝えしましたが、それが具体的にバックグラウンドがわからないもので、実際どのような状況になっているのかということを調べる努力は現在進行しているのだろうかどうか。
要するに、旧ソ連からの武器関連、特に核の技術関連、ミサイル関連の動きというものについてちょっと教えていただきたい。これが2点目です。