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そのつくりかえられるもの、自由をベースとしてつくりかえらえるものとして国をつくりましたと、そこにやはり非常に大きなアメリカの違いがあって、建国の父の偉さがあったというふうに思います。

そこから出発して、延々と失敗を繰り返しつつ、アメリカ社会がいろいろな対応を変えてきた。その中で政策形成というものを非常に重要視してきた。政策形成として政策分析の必要性というか、政策を分析し、評価し、やり直しをし、政策を客観的な対象として考え、フィナンシャル・ガバメントのマネジメントというものを真剣に一番最初やったのはブルッキングス研究所なんかがそうです。このようにしてガバメント・スタディという形で1900年代初頭からガバメントを客観的に外が研究し、そして経営を考えたという姿勢が出てきた。その後30年の間に、一番大きな形でポリシーというものを研究する中身が非常に強化され、ポリシーアナリストたちがどんどん生み出されてきたと言えます。30年間やった結果によって、相当に優れた重要な人材を創出してきたのです。

それを含めて、アメリカのリーダーシップのあり方を考える際アメリカの更新の中において、豊かで創造的な知恵を持った人間をどれだけ生み出し得るか、それをいかに国の目的、よき発展を遂げるための力として使い得るかということが、アメリカのリーダーシップに非常に重要なものと言えると思います。

ウッドロー・ウィルソンの有名な言葉で、「私はデモクラシーを信ずる。なぜならそれはすべての人間のエネルギーを解放するものだからだ。社会にとっての偉大な資産、その社会が持っている資産というもの、その強さというものは、その人々の才能とエネルギーにある。しかし、どの社会もそれを十全に理解して、また、その資産を十分に高めてはいない」というものがあります。多くの社会ではその才能やエネルギーを窒息させているというのが現実です。でも、人間の可能性を解放することこそが社会の目的であり、かつリーダーシップの最も重要な目的であって、その力、社会すべての人間の力を、可能性を解放していくことによって、社会というものが進歩し、歴史が動いていく。その動かしていく力を持てるかどうか、それが社会の強さであり、それを生み出し得るかどうかが社会のリーダーシップの一番重要なことだと言えます。アメリカはその上で基本的に、生命と自由と個人の幸福の追求、もちろん日本の憲法にもそのまま入っていますけれども、生命と自由と個人の幸福の追求ということを非常に重要視して、そこをどうやって守っていくかということで歩み続けている。

 

 

 

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