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しかし、これは必ずしも私はその共和党の支持率を高めることに結果的にならなかった、むしろそのいいところはみんなクリントン政権にいわばとられてしまったのではないかと思います。また、最近の大統領のインピーチメント(弾劾(だんがい))を進める方法も分からないわけではないのですが、あまりにも党派的という具合に国民は受け取ったのではないかという感じがします。

それから先ほどのお話のなかの、99年から2000年にかけて大統領はもうレイムダックであって、恰好をつけるだけしかとりえがないという話についてもですが、私どものような外国人からみると、世界のリーダーである国があまりにもインテグリティがないのではないか、党派的にみられすぎているのではないかという印象をもちますが、その点について、これまで採ってきた政策についてどういうふうに考えておられるのか、今後そういうストラテジーを変えていくお気持ちはないのかどうか、もちろんだんだん大統領選挙が迫ってきますけれども、その点が第1点です。

第2点は、ちょっと違う話でございまして、マスメディアの話でございます。マスメディアについて2つほどですが、非常に単純な質問でございます。1つはマスメディアが圧倒的にデモクラッツの意見、リベラルを代表しているのであって、共和党の意見を反映していないということを言われますが、これはよく言われる点です。しかし、共和党がそんなに多くの国民の支持を得ているのであれば、しかもアメリカという国でどんどん新しい企業が起こっているのであれば、なぜ共和党の意見を代表するようなマスメディアができてこないのでしょうか。そして我々が今回ファンダーバークさんに来ていただいてお話を伺えるのは非常にうれしいことですが、毎日、新聞を読んでもファンダーバークさんの意見が見られるようにならないのでしょうか。それからもう1つマスメディアに関して、先ほどマスメディアは常にクリントン大統領を称賛しているということをおっしゃいましたが、私どもの印象はですね、少なくともこの弾劾の問題に関しては、かなりマスメディアは批判的であったにもかかわらず、国民はクリントンに対する支持というのを変えなかったのではないでしょうか。この点についてはどのようにお考えでしょうか。以上でございます。

ファンダーバーク ありがとうございます。どこから始めましょうか。ちなみにニュースはどこから得ていらっしゃるのでしょうか。というのは冗談なですが、その弾劾についてですが、明らかに共和党は自分の言い分を公に出すことに成功しておりません。

 

 

 

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