司会者 時間があっという間に過ぎてしまいましたが、何か質問がありますでしょうか。先生、1点だけ、先ほど各政党の支持基盤のことを話しておられたんですけれども、経済政策そのものに目立った差というものは…。
白石 まったくありません。というのは、これは非常に面白いのですが、例えばIMFのコンディショナリティというのはまったく争点になっておりません。これは本当に驚くぐらい争点になっておりません。これはタイとの決定的な違いです。で、私、実はナイスに聞いたんです。何をやっているんですかと聞いたら、それは「全部ちゃんと説明している。だから、メガワティでもアクバルでもリバンコでもハビビにも全部に説明している。だから、みんなそこのところでOKだ」と言うのです。だからそこのあたりでは、実は弁護するわけではありませんけれども、IMFのナイスが随分いい仕事をしているんじゃないかと思います。
B ありがとうございます。しかし説明するのは、どこの国でもしているんですよ。野党には必ず我々会っております。それでも、インドネシアは違う。
白石 タイは特に上院で随分抵抗がありますがね。だから、争点になっていません。
司会者 いや、分かりました。本当に今日は迫力のある話をしていただいてありがとうございました。ぜひ最後に白石先生に拍手をお送りしたいと思います。(拍手) お元気で。
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