第2部 巻末資料
インドネシアの現状と展望
京都大学東南アジア研究センター
白石隆
はじめに
二重の暫定性 政治日程と「改革と開発」その転換
1. ハビビ暫定政権
改革 vs. 政治参加の拡大
国際支援体制 vs. 危機の持続
ゴルカル掌握(99・7) vs. ゴルカル組織の解体
ウィラントの国軍掌握 vs. 正当性の喪失
2. ジャカルタの政治と地方の政治
「外島」と「ジャワ」
東ティモール、イリアン・ジャヤ、アチェ
3. 転換 MPR開催(98・11)
左派の復活、イスラム右派の反撃
街頭の政治、選挙の政治
チガンジュール宣言
「権力共有」
4. これからの展望
短期的展望
総選挙、大統領選挙、地方選挙
ゴルカル(ハビビ、改革派イスラム/ナショナリズム、外島、農村)
国民信託党(ライス、改革派イスラム/ナショナリズム、外島、都市)
民主党(メガワティ、ナショナリズム、ジャワ、都市)
民族覚醒党(ワヒッド、保守派イスラム/ナショナリズム、ジャワ、農村)
二つの争点 人物、ジャワと外島
長期的展望
政治システムの正当性と統合能力
暴力の問題とインフォーマル・ルール
政治参加の拡大 左派、イスラム右派
中央と地方、権限分配、資源分配
