分かりませんが、なんとなく下馬評で言われていることは、恐らく4つか5つ大きい政党が、得票数からいうと15%から25%ぐらいの票を取って出てくるのではないか。その結果、連立政権ができるのではないだろうかというのが、今のところのおよその、いわばコンセンサスになっております。そのうち4つか5つのうち、5つ目はどうでもいいので4つだけ挙げますと、全部書いてありますが、1つはゴルカル、2番目に国民信託党、3番目に民主党・4番目に民族覚醒党というこの4つです。まずゴルカルというのは人物でいいますと、ハビビという人がいわばゴルカルというものを体現している。その選挙基盤、支持基盤というのは、基本的に改革派のイスラム教徒が主な支持基盤です。それから外島かジャワかということでいいますと、外島、つまり有力な輸出部門をもっている地域が支持基盤です。農村型か都市型の政党かということでいいますと、これはどちらかというと農村型の政党です。
国民信託党、これはアミン・ライスという人が中心人物ですが、この人の政党の支持基盤もイスラム、どちらかというと改革派のイスラムです。ここでちょっと私ナショナリズムと書いていますが、これ消してください。外島かジャワかというとやはり外島、都市型か農村型かというと農村型。
民主党はメガワティが代表をしていて、どちらかというと宗教はどうでもよくて、宗教は中立でナショナリズムでやっていこうという人が中心です。ジャワが中心で都市型です。
それから民族覚醒党は、アブドラファン・ワヒッドが中心で、保守派のイスラムで、ジャワで農村型です。
この4つで、メガワティとアブドラファン・ワヒッドは、何が起ころうと連立政権を組むと言っています。ハビビは今のところ、これは私ひょっとしたら最後になったら俺やめると言うかもしれない可能性があると見ているのですが、とりあえずハビビは今のところ続投の意志を表明しています。ですから2つの極があるんですね。こっちのほうでゴルカルがあって、政権続投を狙う。こっちのほうでメガワティとアブドラファン・ワヒッドが中心になって、しかも昨年の7月のゴルカルの大会で負けて、ゴルカルを飛び出したエッディス・グラチャートはこのグループとくっついている。