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B 文部省の基本法1条校に、あそこにいくらつき込んでも全部むだになりますよ。

司会者 マーケットで競争をしてもらうと。我々が選ぶと。

C 1条って何ですか。

B 要するに、大・高・中・小のやつで。だって、それはEさんのお嬢さんですか、息子さん?

E 娘です。

B インターナショナル・スクールヘ行かれているのですが、1条校じゃないんですよ。各種学校なのですよ。だから、卒業しても卒業資格もなければ、大検受験資格もないんです。ほんとうは、そういうインターナショナル・スクールみたいなのが、一番バウチャーしたときのコンペティティブ・フォースなのですね。ところが文部省は、それが日本社会を混乱するものというふうにしか位置づけてないんですよ。その辺、ちょっと自自連立でやっていただきたいですね。

鈴木 確かに我々自由党の政策の中で、ヒューマン・キャピタルに対する投資みたいな話が出ていないのです。教育問題としてはじわっと書いてあるけど、はっきりとは……。

B 教育問題なんて書いたら、文部省は、おれが予算を持つんだと思いますから。誤解させちゃだめですよ。(笑)

鈴木 バウチャー・システムというのは、三木内閣のときに……。あのときに、もう言っているんですよね。

B しかし、バウチャーというのは日本の役所は絶対に反対です。バウチャーほどにくいものはない。

司会者 バウチャーにするということは、自分の手を離れるということを意味しますから、マーケットに委ねるということですから。

 

 

 

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