リフト付きバス
車イス用の昇降用リフトを備えたバス。車イス利用者の乗降を容易にするもので、社会参加の促進を支援するために導入された。ただし、リフト付きバスは車イス利用者にとっては便利だが、それ以外のバスの乗降に不便を感じる人にはあまり意味を持たない。従って最近では、車イス利用者だけでなく、障害者・高齢者を含むすべての人々にとって使いやすいバスとして、リフト付きバスよりもノンステップバスの導入が急速に進められている。
ノンステップバス
高齢者・身体障害者が乗降しやすいバスとして開発されたもので、階段なしで乗降できる超低床バス。もともとバスの床の高さは90cm程度あったが、ノンステップバスは一部分または全体について30cm程度にまで低くしている。停車時に車高を下げるニーリング装置で、さらに乗降しやすいバスも普及している。日本でノンステップバスの仕様が生まれたのは1996年で、それに基づく大型のノンステップバスが完成し、路線バスに導入され始めたのは1997年からである。ノンステップバスの導入に際して、運輸省は補助金を出している。車イス利用者にとっても車体側からスロープを出すことにより段差なしで容易に乗降することができ、リフト付きバスに代わるものとして注目されている。