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APEC運輸大臣会合

次世紀に向けたAPEC域内の運輸政策を導く指針となる「アジア・太平洋の運輸に関するガイドライン」を策定することを目的として、1995年7月、米国・ワシントンにおいて第1回会合が開催された。また同会合では、ガイドラインを実現する目標として、「運輸分野における協力と行動の優先事項」も策定された。続く1997年6月には、カナダ・ヴィクトリアで第2回会合が開催された。ここでは、第1回会合以降にAPECの運輸分野で行われてきた活動を総括した。また、APEC運輸ワーキンググループの「将来の活動の最優先分野」として、6つのテーマを取りまとめた。第3回会合については、2000年早期にタイがホスト国となって開催することを予定している。

 

APEC運輸ワーキンググループ

運輸ワーキンググループは、91年10月から活動を開始している。グループの活動内容は、(1)より競争的な運輸産業、(2)安全で環境にやさしい運輸システム、(3)人材育成(研究を含む)の3分野に大きく分けられている。1996年11月タイ・プーケットで開催された第10回会合において、日本の提案により、港湾整備のための技術協力を目的として「港湾専門家会議」が設立された。日本が中心となって進めているものとしては、他に「海運イニシアティブ」と「運輸技術データベース」「透明性確保のイニシアチブ」がある。また、「道路輸送調和プロジェクト」や「インターモーダルタスクフォース」にも積極的に対応している。今後は、99年4月に第15回(チリ)、99年秋に第16回(香港)が開催される予定である。

 

 

 

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