スーパーマリンガスタービン(環境低負荷型船用推進プラント)
次世代型舶用主機エンジンとして2500kW級ガスタービン。窒素酸化物(NOx)の排出量がディーゼルエンジンの10分の1、燃料消費率がディーゼルエンジン並みとなり、環境に対する影響が低いのが特徴である。研究開発計画は1997年度より2002年度まで、研究費総額25億円を投じて行われている。この研究開発のため、スーパーマリンガスタービン技術研究組合が1997年3月に設立された。このガスタービンの開発に関する要素研究は以下の次の3項目について行うこととなっている。(1)環境負荷低減技術の研究、(2)燃費改善技術の研究(3)船舶対応技術の研究
船舶技術研究所
運輸省の試験研究機関。1915年7月逓信省管船局所属の船用品検査所として発足。1931年12月逓信省特設官庁(附属機関)に昇格。船舶、海洋構造物、舶用機関、船舶用品等の安全確保、環境保全、エネルギー問題、性能向上等のための基礎的・先導的な研究、行政要望による研究等を目的としている。主要な研究としては、軽量化に伴う構造安全評価、地球観測データのデータベース化、海上監視支援システム、有害排ガスの評価及び処理、油流出の防止と回収、東アジアにおける酸性・酸化性物質の動態解明、燃料電池スタックの性能、超高速船の基本特性、船体の寿命評価、居室の防振構造、海上輸送システムの評価、超大型浮体式海洋構造物の開発、設置、設置海域における環境保全、船舶用原子力動力、及び核燃料輸送技術をあげることができる。