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軌間自由可変電車

軌間自由可変電車の開発は、1994年に運輸技術審議会において新幹練標準軌(1435mm)と在来線狭軌(1067mm)との路線間の乗換えを無くし、幹線鉄道ネットワークの利便性向上と所要時間短縮の短縮を図るために、相互乗入れが可能な軌間可変台車の開発が重要であると答申されたことに始まる。日本鉄道公団が鉄道総合技術研究所に委託して技術開発が進められている。従来の軌間可変の列車としてはスペインのタルゴがあるが、台車内に動力をもたない客車のみが軌間を変化できる方式であり、複雑な構造の動力車の軌間を変える技術開発は世界初である。1999年1月からJR山陰線で100?/hの走行試験を行い、4月からはアメリカ・コロラド州で250?/hの走行試験を行い、耐久性が検証される。

 

ライトレール(LRT)

LRT(light Rail Transit)とは、最大輸送力10000〜20000人/時程度の中量輸送機間で、車両重量が軽量な軌道システムである。最高速度は地平部で約60?/h、高架・地下で約80?/h、車輪は緩衝材を挟んだ弾性車輪、床高さは約30〜80cmとなっている。我が国では路面電車に代わる高速、低騒音、低床式のシステムとして期待されている。また、今までは、路面電車が十数力所の地方中核都市において市内の基幹ネットワークを担ってきた。現在は、この軌道を活用したLRTの導入が始まっている。例えば、熊本市では、1997年8月に我が国初の低床式車両(2車体1編成)が導入されている。

 

 

 

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