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鉄道の高速化

運輸省では、鉄道総合技術研究所の行う高速化に伴う騒音対策等の基礎的、先導的技術開発に対し、補助金による助成措置を行っている。安全面、環境面に留意しつつ、利用者の利便性向上に資する鉄道高速化のための技術開発が進められている。これらの成果を踏まえ、1997年3月から山陽新幹線において「のぞみ500系」が300km/hの営業運転を開始した。「のぞみ500系」の平均速度は、フランスのTGVを抜いて平均速度の世界記録としてギネスブックに認定された。

 

700系のぞみ

700系のぞみは、東海道・山陽新幹線直通用車両としてJR東海とJR西日本が共同で開発、設計した車両である。1999年3月13日から東京〜博多間を結ぶ。超電導磁気浮上式鉄道を除いて国内最高速度となる443km/hを達成したJR東海の300X試験車両やJR西日本の「のぞみ500系」の技術を融合させた。騒音の抑制とともに走行時の消費エネルギーを減少させるために、先頭車両は、カモノハシに似たエアロストリームフォルムと呼ばれる形状をしている。次の4つの開発コンセプトがある。(1)快適な車両空間を提供、(2)環境への適合、(3)車両性能の向上、(4)トータルコストの軽減。

 

 

 

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