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5) 宝くじ基金とNPO

最後に、1994年に始まった「全国宝くじ(National Lottery)」のNPO活動への影響について触れておきたい。この全国宝くじでは売り上げ収益の28%が社会的利益に還元されることになっており、「スポーツ」「チャリティ活動」「芸術」「遺産」「2000年紀プロジェクト」という5つのカテゴリーに加え、1998年からは「教育、保健、環境」という6つ目のカテゴリーが加えられた。1999年5月までにすでに75億ポンド(約1兆4千億円)が社会的利益のために投入され、その多くがNPOを通して活用されている。NPOにとってはもう一つの収入源が確保されたことになり、しかもその額が大きい。高齢者福祉に関わるプロジェクトにも多くの投資がなされており、最近の例としては「健康生活センター(Healthy Living Centre)」に3億ポンド(550億円)が提供されている。また2000年2月からはガン患者を在宅でケアする「ガンとともに生きる(Living With Cancer)プログラム」が始まり、これには230万ポンド(約40億円)が投入されている24)

 

 

 

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