2] 老齢連帯基金(FSV)
・老齢特別手当
・社会制度の主要な年金割増手当
・一部引揚者のための終身年金
・付加手当
(3) フランスの老齢年金制度の特徴──連帯の原理
■世代間の連帯:
老齢年金制度は、就業者が退職者に支払う老齢年金を負担するシステムである。
■制度間の連帯:
制度間でも連帯の原理が活かされている。例えば、今日では就業者が退職者の老齢年金を負担することはできなくなった鉱山労働者の制度では、他の老齢年金制度からの援助を受けて人口構成のアンバランスを補っている。
■貧しい高齢者に対する連帯:
就業しなかったために老齢年金保険に加入しなかった、あるいは年金保険の拠出が不十分なために低額の年金しか受けられない高齢者に対して、最低限の生活費を保障する年金としての手当が支払われる。
■制度内の連帯:
保険料を払わない失業期間も、老齢年金を計算する場合には就業期間として計算される。また老齢年金は、扶養する子どもの数に応じて加算され、配偶者が死亡した人には配偶者の老齢年金の一部を支給する。