2] 昼間保護事業
昼間保護サービス事業として、平日は8時30分から18時まで、土曜日は8時30分から16時まで「託老室」を運営している。1998年1年間の利用者総数は1万2,115人(男性1,701人、女性1万414人)であり、そのうち6,846人が生活保護対象者である。会員状況は、1999年で、日会員は1,596人、月会員2,115人、他の施設からの利用者が1,558人である。
託老室は、保健医療サービスのほかスポーツや趣味活動、遠足等も実施している。遠足は1998年の場合、12回実施され、351人が参加した。1999年における利用費は、生活保護対象者は無料、その他の利用者については一日3,000ウォン、1か月6万ウォンとなっている。
老人昼間保護所とは、心身の機能が著しく衰退している生活保護対象者あるいは低所得層の高齢者を昼間保護する施設であるが、大邱市では現在ここ1か所である。
そして大邱昼間保護所の利用者及びその家族に対しては、相談事業、食事や風呂、理美容など対人サービスを含め、リハビリや娯楽活動、野外活動など多様なサービスが提供されている。
資料:大邱広域市老人総合福祉会館「1999年度運営現況」
(4) 利用者ニーズ調査
大邱広域市老人総合福祉会館では、高齢者の多様なニーズや現状を把握するために実態調査を行っている。1999年4月には「老人利用者の欲求調査」が行われ、会館のサービス事業に対する利用者の評価やニーズ、期待度などが明らかになっている。
この調査結果から、韓国の高齢者の社会参加意識及び実態を垣間見ることができる。
この調査は、1999年4月1日〜24日の間に、2人の社会福祉士が個別面接法で実施され、会館の利用者645人を対象に行われた。