II 韓国の高齢者問題
1. 韓国の高齢者事情
(1)高齢者の家族形態
韓国の人口高齢化は、東アジア地域の中では遅れてスタートしているが、家族形態の変化は、日本、台湾などと同様に1970年代以降に急速な変貌を見せている。
1975年、単身あるいは夫婦のみの一世代世帯の割合は7%、二世代世帯は72%、三世代世帯等が21%であったものが、僅か20年後の1995年には、一世代世帯が14.7%、二世代世帯が73.4%、三世代等世帯11.6%、と変化し、単身と夫婦のみ世帯の急増と多世代世帯の減少を示している。