「現在のソウル、大邱等大都市部で、人口の高齢化が未だ進んでいないからと言って、そこに老人問題が無いわけではない。むしろ農村部には見られない、日がな一日公園等で過ごしている無目的老人群もソウル等では顕在化している。農漁業や自営業に携わる高齢者は生涯現役であり、生産的あるいは生きがい就労が可能であるが、大都市の高齢者は職場を離れたことで、社会的にも家庭的にも役割を喪失し、生きがいも無くなり、長くなった老後を如何に過ごすかと、多くの男性高齢者は悩みを抱えている。それを解決する社会環境は出来ていない。高齢化が初期であれば、その社会的対応対策も初期段階であるのは否めないかも知れないが、調査研究は進めなければならない。」 (尹鍾周教授・崔仁鉉博士)
＜以上、崔仁鉉、尹鍾周論文より＞
