資料:張明正、林恵生「台湾地区老年人口的社会構造変遷」台湾省家庭計画研究所、1993年。
2. 家族関係と居住形態
台湾の家族関係は、東アジア文化圏における中国的家族制度を規範とする大家族を理想としてきた。しかし、社会の近代化、工業化に伴う生活の都市化により、現実には大家族的理想も薄れ、核家族化が進行してきた。
台湾家族計画研究所が行ってきた調査によると、1965年に、20〜39歳の有配偶女子の65%は三世代等大家族と住んでいたが、1985年には43%となり、核家族に住む割合は逆に35%から57%に増加している。