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II 台湾・台北市の高齢者の状況

 

1. 高齢者の基本属性とその特性

1995年の台湾の総人口は2,130万、そのうち162.5万が65歳以上の高齢者(老年人口)であり、総人口に占める割合(高齢化率)は7.6%である。この高齢者のうちに80歳以上高齢者の占める割合は老年人口の13.5%程度であり、日本の割合よりかなり低く、韓国の割合に近い。

台湾の高齢者の配偶関係状況は、上述の人口事情から、男性の未婚率は日本、韓国等と比べて割合が大きい。しかし、有配偶、死亡関係においてはおよそ東アジア的状況が見られる。

 

表9 台湾高齢者の男女年齢別配偶関係状況 1995年末

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資料:内政部、「台湾地区人口統計」1995年。

 

また、台湾の老年人口の特性としては、性比(女性100人に対する男性の数)が高いことである。1995年の老年人口の性比は121.1で、日本の68.9、韓国の60.0、中国の83.2と比べて異常に高い。これは過去の歴史的経緯によるもので、1945〜48年の間に中国大陸から台湾へ渡った兵士等100万余の人口流入があるためである。

 

 

 

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