特に中村さんは各地域のインストラクターと研修会開催地の地元市民団体とが互いに協力し合うように、研修会を準備・開催しています。
この手法により、それまであまり関係のなかった市民団体との接点が設けられたり、また、新しい人材の発掘になっています。地域には、まだまだ人材が眠っており、1日研修会は単なる研修を目的とした事業ではなく、情報の収集と発信といった要素も入っています。
すでに1日研修会を開催したTインストラクターは、「人口の大きな市なのに市民団体が育っていない。そんな状況で研修会を行った。意外なことにその市の福祉部担当者が最後まで参加してくれた。前進しましたよ」と語られており、市民団体設立の支援に対する確かな手応えを感じたそうです。
本年度後半も、下表にある日程で現在準備を進めています。
みなさんも、今後の研修会のスケジュールをご確認のうえ、ぜひお越しください。詳しくは組織づくり支援グループまでお問い合わせください。
(木原勇)
2005年戦略プロジェクト
草の根推進プロジェクト
新設団体を支援!
今年も草の根の活動を全国に展開
●誕生が待たれる新さわやかインストラクター
昨年9月24日から26日まで東京でのリーダー研修会と並行してインストラクター研修会が開催され、有力な候補者の参加をいただき頼もしく感じました。
また、11月5日から7日の3日間、大阪でのリーダー研修会と並行して開催されたインストラクター研修会でも各県から有能で多才な候補者の参加があり、財団が目標としている「2005年までに全国に5000ユニット(組織)のもろもろの市民互助団体の実現と、1200万人のボランティアの参加」をめざして全国各地で働きかけを行っているさわやかインストラクターの一員として昨年ほど力強く感じたことはありませんでした。
今年2月に予定されているインストラクターフォローアップ研修において、何とか新しい20名の新インストラクターが誕生するよう大いに期待されるところです。福祉制度の大転換期に遭遇して、大きなうねりの中で市民が安心して暮らしていけるような「ふれあい社会」構築の先兵としてこの活動に取り組む喜びをさわやかインストラクターのみなさんとともにかみしめながらスケジュールを消化していきたいと思います。
●まず「NPO法人格を取得」〜新しい立ち上げ方
茨城県のあるニュータウンで新しい立ち上げ方をした団体の設立にさわやかインストラクターとして取り組む機会を得ました。以前から市民互助団体の設立を計画していましたが、NPO法の施行後まずはじめに法人格を取得してから会員の募集に入るというパターンです。従来の任意団体から法人格を取得する例の多い中で、今後このような形での新設団体が増加してくると思います。はじめにしっかりした展望を持って法人を設立し、スタートすることで行政や市民に対するアピールに迫力を感じました。
また、この団体はニュータウンの新住民と旧住民への参加を意識して事務所を市街地の中央に開設するなど、全市民参加促進への布石としての配慮が伺えて今後の飛躍に期待しています。
(米山孝平)
自治体プロジェクト
「自治体へ、点から面への展開」
公的介護保険とふれあいボランティア活動はまさに車の両輪。この理念を形にしていくために自治体プロジェクトでは、自治体に働きかけを行っています。個々の自治体への訪問は"点"の動きですが"点"はやがて"面"へと展開していくことが期待されます。今回は当プロジェクトの2名の担当者が報告します。
●自治体訪問、99年を振り返って
99年を振り返ってみると、組織づくり支援グループの「1日研修会」の道づくりのために訪問した自治体は北海道、東京と以下の20県。三重、鹿児島、宮崎、長崎、佐賀、広島、高知、秋田、福島、静岡、愛知、熊本、石川、福井、栃木、鳥取、島根、大分、和歌山、愛媛(訪問順)です。