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教育界に属する者にいわせれば、これは、福祉分野での介護保険法やNPO法に匹敵する改革といえる。ボランティアは今や、福祉の世界だけでなく、教育においても注目される存在となった。

 

アンケートから

男女で異なる中学生の意識

 

そこで今回、中学の今の現状を探るために、改めて都内中学校で生徒・教員・保護者を対象にアンケートを実施した。その結果をもとに、検証してみたい。

調査に協力してもらった公立のA中学校は東京都内下町の学校。周辺は何かと問題の多い地域であるが、現在は落ち着いている。標準的な学校といっていいだろう。現在A中学で行われているボランティア活動は、学校行事による地域清掃と生徒会による地域老人会との交流の二種。アンケートは生徒・保護者共に一年から三年まで一組ずつ、各学年約三五名の計九七名を対象に行い、保護者は自由提出で実施、七〇名の提出があった。結果、学年による差はなかったが、生徒では、男女で明確な違いが見られたので、男女別の集計を紹介する。

 

生徒への質問

(男子50名、女子47名)

 

Q1「あなたはボランティア活動がどんなものか知っていますか?」

 

Q2「ボランティア活動に興味・関心がありますか?」

 

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