また、「いつでも困ったときはどうぞ」と、二四時間一年三六五日対応の携帯電話を所持して、利用者のニーズに応えているという。

　

95年5月30日、任意団体『ふれあいあべの』の設立総会にて。

　

NPO法人エフ・エーの中川喜代子理事長

　

「携帯電話にかかってきたSOSの中には、家の中でこけて動けなくなったので、見に来てほしいといったケースもありました。この時はすぐに駆け付け、鍵をこじ開けて家の中に入り、救急車を呼んで事なきを得ました。ただこういうケースはまれで、外出先で不安になってしまったので駅まで迎えに来てほしいとか、風邪で寝込んで動けないから食べ物を買ってきてほしいなど、救急車を呼ぶほどではないけれど、近所の人にも頼みにくいといった内容のほうが多いですね。また、中には夜中に心細くなってかけてくる人もいますが、こういうケースはだいたい話を聞いてあげるだけで安心されます」

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