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世田谷のある小学校ですが、五人ほどの六年牛が夏休みに「卒業前に何か役に立つことをしよう」と、近くの駅の地下道を掃除することにした。その活動ぶりが町会の広報紙で報じられて、じゃあもっとないかとどんどん活動が広がって、最後はクラス全員がいろんなボランティアをずっと続けているということです。担任の先生も陰ながら見守るだけで、一切、こうやりなさいとは言わなかった。地域の協力があればこんなにすばらしいことができる見本だと本当にうれしく思いました。

 

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杉浦 保護者のみなさんの反応はどうでしたか。

中島 きちんと取り組めているところは、保護者や地域の方が非常に協力してくれているという報告を受けています。おおむね「参加してよかった」という声が届いています。

 

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杉浦 子供たち自身はどんな感想を持ったんでしょうか

中島 途中ですので全ての集計はまだですが、今まで自分が経験したことのない経験をするということで、非常に積極的に参加した子供が多いようですよ。

杉浦 私は去年、兵庫県の「トライやる・ウイーク」という体験学習の様子を取材したんですが、普段の勉強では小さくなっているような子がある焼物の工房で結構器用に作品を作ったんですね。地元の陶芸家の方からそれをほめられた時に本当にうれしそうでした。先生方も「学校では見られない表情だった」と驚いていらっしゃいましたね。

中島 私もそのトライやる・ウイークは尼崎の中学校でいくつか見せていただきました。

 

 

 

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