煩雑な補助金手続きや行政との交渉、さらにスタッフとボランティアグループの編成と二回にわたる研修などをやってのけ、予定通りのオープンにこぎ着けた。それも特別養護老人ホームで暮らす夫(七四歳)の見舞いをしながらである。
休日も「川路さんち」に顔を出す飯田さん。その苦労のほどを尋ねると「市役所の若い担当者や職員OBがよくやってくれたおかげです」と功を譲る。アイデアマンの市長、市長のアイデアを制度に組み立てる行政マン、そして新事業を立ち上げ自ら運営する市民の三者がかみ合って"一号店"ができ上がった格好だ。