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『介護の社会化』を予感…

神戸と十日町市を訪問

地域協同推進プロジェクト

 

【9月17日】

コープ神戸本部を訪問。今年1月、コープ神戸、兵庫県社協、神戸市社協の3者間で「市民社会への協働憲章」が締結された。その経緯とこれからの方向などについて担当の橋口係長からいろいろ伺い、地域協同推進の面からも大変参考になった。引き続き、市社協(今枝課長)、県社協(藤井部長)へお邪魔し、それぞれの立場から協働憲章の位置付けについて聞かせていただいた。大震災が大きな刺激になったことは事実だが、「それ以前からの組織連携の積み重ねが実を結んだ」という認識が3者に共通で、印象的であった。(丹)

 

【9月18日〜19日】

仙台で開催されたNPOフォーラム99東北会議に参加。全国のNPO関係者が集合。22もの分科会・セミナーの中から、「農村とNPO」と「公的介護保険の導入とNPO」の2つに出席。農村では、NPOという言葉を知らない人がほとんどだが、今までの村興し、地域興しとは違う、「こころざし」を持った地域住民による意識されないNPO活動が展開されている。いかに組織化していくかがこれからの課題。(山本)

 

【9月21日】

新潟県の十日町農協、市役所、社協などを訪問。人口4万5000人のうち、農協の組合員が1万4000人という構成で神戸とは対照的。根津営農部長にご案内いただいた市役所の長津社会福祉事業所長のお話で、「今はデイの利用率が高いが、介護保険がスタートするとこの地区でも『介護の社会化』が一気に進む予感がする」とのこと。十日町市に限らず、農村部では、農協、社協が高齢社会の担い手として期待されているが、市民団体はまだ萌芽の段階。各地域の状況に応じた「車の両輪」(介護保険とふれあいボランティア活動の連携)と「地域協同推進」が進められていることを感じつつ帰路に着く。(丹)

 

 

都の懇談会、検討委員会で発言

官民連携、NPOの発展育成を

自治体プロジェクト

 

【9月14日】

東京都高齢者施策推進室「高齢者の生活像を考える懇談会」は1年間の討議を経て、最終報告を10月1日の東京都国際高齢者年記念式典で発表。この懇談会の委員として、1]世代を超えて助け合い、支え合う互助の社会、2]就業、報酬、ボランティア活動などの多様な働き方、3]官民の役割、ボランティア・NPO(非営利団体)の役割を主張し随所に採択されている。報告書は、まず高齢者の日常生活を伝え、統計グラフや、具体的テーマ毎に官・企業・市民団体の役割表も多く掲載し、ユニークな報告書になる。最後に私が報告書の年次フォローアップを求めたが、10年計画で2000年度より予算計上し実施される。(和久井)

 

 

 

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