このあたりが一見矛盾する市民意識の背景にありそう。一方、もともと保守的な土地柄もあってか、介護の社会化はこれから。いわゆる「世間体」がバリアとして立ちはだかっているのも事実。男性による家族介護での悲劇が新聞紙上をにぎわすことも多いとか、というわけで長野青年会議所の取り組みもこれからが本番。今後に期待したい。(蒲田)
【9月18日】
千葉県勝浦市で『在宅ケアを考える会』が主催して、映画と講演会があった。映画は秋田県鷹巣町の「住民が選択した町の福祉」、講演は「高齢者福祉と介護保険」で中村が担当。在宅ケアを考える会は一味違うグループで地元の医師会・歯科医師会・薬剤師会とボランティア有志とのスクラムで結成されている。今回の企画は、森川二郎医師会会長と石井喜久子コーディネーターが陰で汗を流してくださった。参加者が2回で600人を超え、冒頭に勝浦市の藤平輝夫市長が住民パワーを期待しているとあいさつされた。(中村延)
【9月19日】
「サッカーさわやか広場」今秋開催のスタート月で、まず横浜市の『さくら苑』に横浜F・マリノスの協力を得て、昨年同様地元の少年チーム中沢サッカースクールと共に訪問した。Jリーガー丸山選手と村上選手が参加。子供たちへの絶妙なリードや、お年寄りへのなごやかなふれあいの姿が印象的で、多くの参加者に好感を持たれた。10月には東京都が主催する国際高齢者年記念事業のイベントの一部として都民広場で開催。一般公開は初めてで、プログラムも工夫が必要なため、この準備を行う。(吉田)
【9月22日】
三井生命ビルで、高齢者年NGO連絡協議会主催のAARP(全米退職者協会)次期会長の講演に参加した。この組織の創始者は学校の教員だそうで、ボランティア先進国アメリカでも、幼少期からのボランティア体験を重視しているとの話を聞きますます日本の学校での早期導入の必要性を感じた。ちなみにアメリカでは教員は能力別給与だそうであるが、東京都は一律4%カットの予定である。(中村豊)
【9月27日】
味の素の広報部の福原さんの紹介で東海工場(四日市市)を訪問。総務部の和田部長、佐藤リーダーと懇談。工場見学後、ケアハウス常磐へ移動した。板東副施設長から社会福祉法人青山里会と訪問給食サービスの現状について話を伺い、『さわやか福祉ネットワークみえ』の伊藤マサ子代表(他2名)も加わり、味の素の企業ボランティアの試みとしてここで行っている給食サービスの手伝いができないか話し合った。最初は無理をせず、たとえば月1回の土曜日からというふうに、できることからはじめて少しずつ拡大していくのがベストだと思う。今後の展開が期待される。企業に必要性を訴え、地域の課題と結び付けていくコーディネーターの重要性を再認識した。(柳)