堀田 ありがとうございます。では、桜井さんのところはいかがですか? JAさんでは助けあい組織として活動されていますが。
桜井 JA助けあい組織として家事援助や食事サービス、一声運動などのボランティア活動をやっているわけですが、今度も出雲で八〇〇〇人を集めた助けあい組織の講習会があるんですよ。今組合員が全部で九五〇万人、女性組織のほうも一四〇万人くらい。みんながその気になれば何でもできるなあと。この前も厚生省や建設省の人たちと話していたんですが、和田さんもおっしゃっていたけれども、要介護認定から洩れた人、介護保険の対象にならない人をどうするのか。その課題もJAなりに考えていかないといけない。うちでいえば特に農地の利用で、高齢者農園だとかさらには学童農園として活用する、そんな仕組みを今いろいろと行政に働きかけてまして、これはぜひ全国に広げていきたいんですよ。
堀田 北さんが出向かれたシンポジウムの発表事例でもある「あおぞらデイサービス」のやすらぎ農園、あれも都市農地を活用した事例ですね。JAさんが農地や農機具などを提供して、社協さんが高齢者の方々の送迎を手伝って、地域の方たちも自主的に参加されて。地域協同がしっかりと構築されていますよね。