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堀田 本当にそうですね。その後の動きで市民団体のものをいくつかご紹介しますと、うちの地域協同推進プロジェクト担当の丹さんが働きかけてきたモデル事例で、「これからの福祉を考える会(横浜)」が八月二五日に一日研修会を開きました。この会の構成が、草の根団体、市社協さん、JAさん、生協さんと地元のそろい踏みなんです。これを神奈川県と横浜市が後援するという形で一五〇名が参加した盛会でした。また神戸では、市社協さんと地元のCS神戸の中村順子さんらが連携した神戸ふれあい工房が七月二八日にオープンしたり、新潟福祉公社のまごころヘルプさんが地元の社協さんやJAさんと連携を取って活動を広げていこうとか。あのシンポジウムでひとつの大きな流れをつくることができたと実感できたのはうれしいですね。

 

介護保険の対応は?

非営利組織に求められるもの

 

堀田 ただ、もちろん課題もたくさんあるわけです。特に介護保険への取り組みをどうするのか? それによって各地域での連携の形も違ってきます。そのあたり、まずJAさんはいかがでしょう? 農村地域の介護サービスを確保するという期待も寄せられていますが。

桜井 介護保険の問題は確かに大きいですね。ちょうどこの前、JAの役員を集めたんですよ、もう一度自分たちの仕事の意義を考えようと。JAは介護保険でサービス提供機関、ケアプランの策定機関になることができます。JAホームヘルパーでいえば全国で六万人を超える養成をしている。

 

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