ストレッチャーも付いているし、車イスも二台乗せられるように改造したので、使い勝手は抜群。ただし、廃車にして再車検を取るのに一八万円かかってしまい、これをどう捻出するかが頭が痛かったんですが、市役所にこの車を横付けにして、"この車なんです!"と担当者に見せて、助成金を申し込んだところ、何とか、この費用分が賄えるくらいの助成金は下りそうなんですよ。ね、何とかなっちゃうもんでしょう? 地元の消防局に問い合わせれば、情報を持っているはずですから、移送用車両がなくて困っている団体の方は、一度、訪ねてみてはいかがですか」と、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せる阿部さん。立場の如何にかかわらず、「心が動くものが、動けばいい」というのが、同会の精神だというが、彼女のようなエネルギッシュな会員がいることは、恐らく、大きな財産に違いない。