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入会者は口コミで増え続け、会員は世田谷区を中心に全国に一八○人余り。パソコンの利点のひとつは、電子メールをマスターすればどこに住んでいても会員同士が交流できることだ。関西方面からも会員のメールが舞い込んでくる。

 

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パソコンサロン風景。基本的な使い方からはじまって、囲碁対局やマウスを使った"お絵描き"などにも挑戦。熱心に画面を見つめる(ホームページ掲載分)。

 

ひ孫にパソコンで作った名刺をプレゼント

 

現在、講習会は区内の成城で平日に、三軒茶屋で休日に開かれている。昨年の春からは大川さんが自宅を開放して、家庭的な雰囲気の中でパソコンを習うサロンも開始した。ここでは月に四回ほど講習会を開いている。毎回集まるのは五〜六人だが、年末の年賀状作りの講習会にはリビングに入りきれないほど会員が集まった。「家なら時間を気にしないで心ゆくまで遊んでもらえるでしょ」と大川さん。決してのみ込みが早いとはいえないお年寄りにとって、じっくりと教えてもらえる大川さん宅のパソコンサロンは好評で、夜までパソコンで遊んでいく会員もいる。大川さんはこのために自宅を段差のないバリアフリー仕様に改築、パソコンを置いているリビングや廊下、トイレを車イスでも使えるようにした。

 

 

 

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