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十一年度の予算でも、「優先順位も含めて全部あなた方でご判断ください。総務局は一切調整しません」と。部長たちを集めて財政会議を開いて決めていただきました。

堀田 すごいですね。でもけんかになりませんか?

北川 実のところ心配で、まとまるかなと。でも、やりましたね。

堀田 まさに大転換ですね。その評価というのは、どんなふうに?

北川 今のところは自己評価制です。まず職員が自分たちの事業を全部評価する。そのための一覧表として「目的評価表」というのを作りました。それを県民に全部公表しました。

堀田 とにかく、基本は情報公開だと。

北川 ええ。ですから県民の方に予算の裏側が全部見えます。やはり最終的には外部評価が必要だと考えていますから、まず「目的評価表」を作り、見積書なども含めて全部公表する。県民全部がオンブズマンになるわけです。そうすることで、予算編成の過程もだんだん県民のもとへ帰っていくだろうと。

堀田 なるほど。本当にすばらしいお考えですが、議会との関係はいかがですか?

 

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